日当たりは5大条件のひとつ

ACSがリノベーション用に中古マンションを選ぶときに常に意識するのは購入されるお客様の目線。
そこで、まず基本中の基本として、お客様はいったいどのような要素で物件選びをするのかということがあります。
私たちがよく言うのは「2K3H」具体的には2K=価格と距離。3H=日当たり、広さ、部屋数です。
これら5項目はお客様が物件を選ぶ上で、特に重要視する5大条件と見ており、もの選びにおいて特に神経を使っているポイントです。

日照条件は変えられない

さて、この5項目を見ると、私たちのようなマンションリノベーション会社が変えることのできる要素は「部屋数」のみです。それ以外の4項目はいずれも不変。その住戸にとって不可変の要素ということになるわけです。

北向きは絶対NG、東向きと西向きはどちらがいい?

このように私たちが変えることのできない日照条件ですが、それではどうであれば「よい」と考えるべきでしょうか?
この問いに、間違いのない答えとしてあるのは、南向きは良く、北向きは絶対NGということでしょう。
ACSが提供する中古マンションはいずれもファミリー向けですので、日常的に住まうという観点でやはり日の当たらない「北向き」は原則として提供すべきではないと判断します。
(タワーマンションのように眺望を重視したお客様が購入される物件の場合、その眺望の優位性を重視して北側住戸を敢えて商品化する場合はあります)
また、当然ながら、お客様が好むのは「南向き」であり、私たちがもの選びをするうえで「南向き」であることは優位なポイントとしてみなします。
一方、判断が分かれるのが「東向き」と「西向き」です。これはお客様によって意見が分かれるポイント。西向きか東向きかはお客様のお好みなので、それ以外の要素(建物の接近感や眺望など)をよく吟味して判断することになります。

駅からの距離と建物の接近感とのバランス

このように、バルコニー面の向きは濃密に日照条件と関係するわけですが、もう一つ重要なのは前面建物の接近感です。いくらバルコニーが南に面しているといっても、すぐ目の前に隣の建物が建っているとか、擁壁が立ち上がっているということでは、充分な日照が望めません。
しかし、価格に納得、駅からの距離に納得という場合(つまり、5大要素の他の要素には納得しているというとき)、日照は妥協しようと考える方もいらっしゃいます。とりわけ駅周辺は建物が密集しているケースが多いですから、そうなると日照条件はどうしても劣後してしまいます。こうした場合、他の条件とのトレードオフで前面建物がすぐ目の前に立ちあがっていたとしても(つまり、日照条件が悪かったとしても)、それを選ぶというケースもあるわけです。
ACSがこれまで経験してきた結果、駅から5分以内の物件であれば、日照条件を妥協してでも買おうというお客様がいらっしゃるという結論を出しています。